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執筆者の写真Jikken-Cosme

日焼け止めの効果に差がある理由。


SPF試験。

「試験を行う人によって結果が変わることがある」とありましたが、 じつは、もっと悪質な場合があります。 それは”全然管理がなっていない会社”によるSPF測定です。

例えば、 私が見たことのあるひどい測定その1.

コスト削減しすぎ!背中を全部使ってテストしちゃう会社!!!

こんな風に、背中いっぱいにテストする場所を作っていたのですが、正しくは6つまでです。

そうでないと、紫外線が均一に当たらないです。 平らな場所、ほくろや赤みなど、判定しづらくなる要素がない部分を選んでいきます。

私が見た!ひどい会社その2

塗り方がひどすぎる!!

隅から隅まできっちりぬってほしいところですが、ひどい会社は真ん中しか塗ってません。 しかも、ササっと5秒くらいで。

塗りムラがあったら、正しい評価にはなりませんね。

エリアを大きくはみ出して、塗ってしまっている会社もありました。

このようなひどい会社でテストしたSPF。あなたは信じられますか?

実際にこのくらい、差が出ています。


via Cosmetic Stage 2016年2月号


BIPEAという、技能検定試験を行っている団体の調査結果です。

SPFを測定している会社に同じサンプルを渡し、各企業が出したSPF値を比べます

この偏りがプラスマイナス2を超えている場合は、測定方法がおかしい。ということになります。

一番右側の会社はとびぬけていますので、明らかに他とは違う数値を出していることがわかります。

このような会社で測定した結果も、 パッケージに書くことができるのです。

なぜ、ちゃんとした会社に依頼しないのか?

理由はとても簡単です。

費用を極力減らすため。

ただそれだけです。


SPF試験の場合、

1回にかかる費用は40万から70万円。 SPF値が高いほど人体へのリスクも高まるため、費用は高くなります。

ここにウォータープルーフや、耐汗試験など入れたら、200万円以上かかります。

1商品にこれだけかけて、結果が思った通りに出なかった場合、再度試験を行わなければいけません。

そのため、メーカーによっては思い通りの結果を出してくれる会社に測定を依頼する。 という流れができています。

日本でも、そのような会社に依頼しているであろう商品は、 結構あります!!


表示と効果が違う商品はわかるのか?

SPF値と実際の効果が、特に大きな商品というものがあります!

ファンデーション BBクリーム 化粧下地

などです。

これらは、日焼け止め効果がメインとされていない商品。 重ね付けして使用する商品。

そのため、実際の効果が表示より小さくても分かりにくいんです。

なのでこのような商品は、ちょっとあま~い評価基準を持っています。

つまり、

「SPF値の入っているBBクリーム塗ったから、日焼け止め塗らなくても大丈夫!!」

とは限らないのです。

逆に、

日焼け止めクリーム、 日焼け止め乳液など

日焼けをがっちり防ぎたい!という商品は効果がバレやすいので、

正しく評価している会社が多いです。 特に、欧州のメーカーでは、効果がない。と感じる商品は、調査されることもあるため、

厳しく評価しているところが多いです。


日焼け止めを塗っても日焼けしてしまう時、

日焼け止めが取れちゃった。かもしれませんが、

そもそも効果がなかった。

なんて疑ってみることも必要ですね。

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