はじめに
最近の雑誌の付録といえば化粧品ブームが到来!!
アイシャドウやリップそれにネイルなどの特にカラーコスメティックアイテムが豊富です!
でもプチプラコスメに置き換えて考えてみても、ひとつ500円以上で売っているようなカラーコスメティックアイテム。
例えば、今月号(7月号)「Gina」の付録はカラーパレット6色セット。 仮にこのカラーパレット、一個500円で売っていたとしても、6個で3000円!の計算。
1000円以下のお値段の雑誌に、なんでこんなにたくさんの化粧品が付録に付けれるの??」
と、思いませんか?
逆を言えば、こんなにたくさんの化粧品がついてきてものすごくお得!
のような気がしますね。
どうしてこのお値段で化粧品を付録につけることができるのでしょうか?
その理由を、通常の店頭で売られている化粧品と比べて考えてみたいと思います。
理由その1:ロット数による単価の差
さて、この雑誌についてくる化粧品は、出版社ではなく、当然OEMさん(委託者ブランド名製造)に作ってもらっています。
今月号(7月号)「Gina」の付録はカラーパレット6色セットは、ピコモデ・ジャパンさんというOEMさんのようです。
OEM(委託者ブランド名製造)にメーカーが頼んで化粧品を作ってもらう場合、その単価はロット数(一度に発注する個数)で値段が決まります。
ロット数が少なければ少ないほど一つ当たりの単価は高くなり、ロット数が多ければ多いほど一つあたりの化粧品の単価は安く上がります。
(発売予定年数なども考慮されますが、ここでは一旦置いておきますね。)
雑誌の場合は、一回きりの注文ですが雑誌の売り上げ分はあるわけです。
通常店頭で売られている化粧品のロット数よりも多いことが推察されます。
つまり、一個あたりの値段を通常の店頭に売られている化粧品より安く買えると考えられます。
理由その2:生産管理基準による単価の差
今月号(7月号)「Gina」の付録はカラーパレット6色セット。
こちらの製品よく見てみるとアイシャドウの粉が、金属のパンの横や裏に着いています。
生産管理の基準がいまいち甘いようです。
裏をみてみると、中国産と書いてあります。
日本の生産会社が生産を委託する場合、いくら工場が中国にあるとはいえ、基本的には、日本基準の厳しい管理されます。
当然出来損ない(基準以下)のものは不良として取り扱わられます。
ですので、店頭で中国産化粧品が販売されていても、違和感は感じません。
ですが今回の付録のものは、不良品にする基準がとても低く見積もってあるようです。
そして、当然不良率が下がると一個あたりの単価も安くなりますね。
理由その3:容器の汎用性
今回のこのカラーパレットの容器です。 透明なパレットに「RAY BEAMS」のブランドロゴ印刷がしてあります。
この容器、印刷を変更すれば他のメーカー・ブランドでも使えると思いませんか?
そうなんです。
この容器、わざわざ付録のために開発したとは思えません。
OEMのもともと持っている容器の中から選んでいるので、開発コストはかかりませんね。
こちらの小さめのサイズの容器、メーカーにOEMが自社のサンプルを紹介する時に「自社サンプル見本」というのを送りますが、こんな雰囲気の容器のことが多いです。
もしかしたら、「自社サンプル見本」用の容器?!と思ってしまいました。
理由その4:販売店の利益
最後になりましたが、これが一番大きい差額かもしれません。
販売店や販売の人件費は当然かからないわけですから、純粋に化粧品の卸値で勘定できますね。
まとめ
このような背景から、化粧品のコストを抑えることが出来るので、化粧品が雑誌の付録につけれるのですね。
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