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  • 執筆者の写真Jikken-Cosme

その日焼け止めは、本当にSPF50も効果がありますか?


はじめに


一生懸命塗ったのに、結局日焼けしちゃった… 

汗で取れちゃったのかな?プールで取れちゃったからかな?

こんな経験、している方多いと思います。

SPF表示のための試験方法・ウォータープルーフの評価方法をしっかり理解して、 正しい日焼け予防を学んでいきましょう!


SPF測定試験ってどうやるの?

SPF試験では、

実際に人の背中に紫外線を当てて、24時間後に現れる紅斑(赤くなったところ)がどこに出ているかをチェックします。

こんな感じです↓



まず、このように背中に6箇所の測定エリアを作ります。

このうち1箇所(NTとかいてあるところ)は何も塗りません。 更にもう1箇所は、評価基準試料(P2)といわれる、標準的な日焼け止めを塗ります。

これは、試験の正確さを確認するために使われます。

残りの4箇所(AからD)に、調査したい日焼け止めをそれぞれ塗っていきます。



次に、それぞれのエリアに紫外線を照射していきます。

照射する紫外線の強さは、予備試験や期待するSPF値から決めます。

紫外線の強さは、さらに6段階に分けられます。 なので、この図では小さな丸が6つあるんです。青いほうがより紫外線が強いことを示します。

24時間後、日焼けをした部分はこのようにうっすら赤くなってきます。



紫外線が強いところほど、赤くなります。

各エリアの赤みが完全に消えているところを見つけて、そこに当てた紫外線量を出します。 これを何も塗らなかったところのと比較して、SPF値が計算されるんです。

ここまでは、他のサイトでもよく紹介されていますが、 この評価の問題点については述べられていません。

問題点はどこにあるのか?

それは・・・

その1)赤丸で囲ったところのように、紫外線の強さに従っていない赤みがある時!



このように、順番に赤みが薄くなっていない場合が出てくるんです。 ヒトの肌ですから、予想外の事はよく起こります。

この場合、この評価は失敗なので結果に入れないものなんですが、入れちゃう会社もあるんです!!

なぜか?

SPF試験は費用が高額だからです。 なるべく、無駄なくデータを使いたい。

という心理が働くからですね。きっと。


その2)赤みの判断は目で見るだけ!評価者の技術力にすべてが委ねられている!!

つまり、うっすら赤く見えるような・・・と思った時、

赤みが残っている!と判断する人と、 赤みはない!と判断する人が、

出てしまうということなんです。

ちゃんとした会社であれば、しっかりトレーニングを行っていますが、 そうでない会社もあるんですね。

実際に実験してみました。


こちら。

紫外線を浴びると紫に光る、バイオスキンです。

通常は、ブラックライトを使用しますが、ガンガン晴れていた日に、外においた時の状態です。

紫がしっかり出てる!!ということは、 紫外線がすごいたくさん出てるということですね。

ここに、2種類の日焼け止めを塗ってみました。

両方ともSPF50+ PA++++と 表示出来る最高の値を示したUVジェルです。



わかりますか???

右のほうが白いんです!

左はうっすら紫が見えます。 ということは、ちゃんと紫外線を防御出来ていない!ということなんです。

もちろん、塗り方・量は左右同じですよ。評価のプロですから。

ちなみにちゃんと防御出来ている右の商品はこちらです↓



このように、

ちゃんとした会社に測定を依頼している場合は、問題ないのですが、

早く結果がもらえる・希望のSPFを出してくる!などを優先し、 ちゃんとしていない会社に測定を依頼した場合は、

表示されているSPF値以下の効果しか見られないことがよくあります。

・ ちゃんとしている会社・指定ない会社って何が違うのか?

・ ウォータープルーフ試験の方法

については、次回に続きます!

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