はじめに
一生懸命塗ったのに、結局日焼けしちゃった…
汗で取れちゃったのかな?プールで取れちゃったからかな?
こんな経験、している方多いと思います。
SPF表示のための試験方法・ウォータープルーフの評価方法をしっかり理解して、 正しい日焼け予防を学んでいきましょう!
SPF測定試験ってどうやるの?
SPF試験では、
実際に人の背中に紫外線を当てて、24時間後に現れる紅斑(赤くなったところ)がどこに出ているかをチェックします。
こんな感じです↓
まず、このように背中に6箇所の測定エリアを作ります。
このうち1箇所(NTとかいてあるところ)は何も塗りません。
更にもう1箇所は、評価基準試料(P2)といわれる、標準的な日焼け止めを塗ります。
これは、試験の正確さを確認するために使われます。
残りの4箇所(AからD)に、調査したい日焼け止めをそれぞれ塗っていきます。
次に、それぞれのエリアに紫外線を照射していきます。
照射する紫外線の強さは、予備試験や期待するSPF値から決めます。
紫外線の強さは、さらに6段階に分けられます。
なので、この図では小さな丸が6つあるんです。青いほうがより紫外線が強いことを示します。
24時間後、日焼けをした部分はこのようにうっすら赤くなってきます。
紫外線が強いところほど、赤くなります。
各エリアの赤みが完全に消えているところを見つけて、そこに当てた紫外線量を出します。
これを何も塗らなかったところのと比較して、SPF値が計算されるんです。
ここまでは、他のサイトでもよく紹介されていますが、
この評価の問題点については述べられていません。
問題点はどこにあるのか?
それは・・・
その1)赤丸で囲ったところのように、紫外線の強さに従っていない赤みがある時!
このように、順番に赤みが薄くなっていない場合が出てくるんです。
ヒトの肌ですから、予想外の事はよく起こります。
この場合、この評価は失敗なので結果に入れないものなんですが、入れちゃう会社もあるんです!!
なぜか?
SPF試験は費用が高額だからです。
なるべく、無駄なくデータを使いたい。
という心理が働くからですね。きっと。
その2)赤みの判断は目で見るだけ!評価者の技術力にすべてが委ねられている!!
つまり、うっすら赤く見えるような・・・と思った時、
赤みが残っている!と判断する人と、
赤みはない!と判断する人が、
出てしまうということなんです。
ちゃんとした会社であれば、しっかりトレーニングを行っていますが、
そうでない会社もあるんですね。
実際に実験してみました。
こちら。
紫外線を浴びると紫に光る、バイオスキンです。
通常は、ブラックライトを使用しますが、ガンガン晴れていた日に、外においた時の状態です。
紫がしっかり出てる!!ということは、
紫外線がすごいたくさん出てるということですね。
ここに、2種類の日焼け止めを塗ってみました。
両方ともSPF50+ PA++++と 表示出来る最高の値を示したUVジェルです。
わかりますか???
右のほうが白いんです!
左はうっすら紫が見えます。
ということは、ちゃんと紫外線を防御出来ていない!ということなんです。
もちろん、塗り方・量は左右同じですよ。評価のプロですから。
ちなみにちゃんと防御出来ている右の商品はこちらです↓
via www.kose.co.jp
このように、
ちゃんとした会社に測定を依頼している場合は、問題ないのですが、
早く結果がもらえる・希望のSPFを出してくる!などを優先し、
ちゃんとしていない会社に測定を依頼した場合は、
表示されているSPF値以下の効果しか見られないことがよくあります。
・ ちゃんとしている会社・指定ない会社って何が違うのか?
・ ウォータープルーフ試験の方法
については、次回に続きます!
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